○2025年1月11日(土),第369回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した。(出席者:30名) 1.総会が開催され,鐡見太郎(三菱電機)が2024年総括と2025年活動方針について説明を行った。2024年度の活動実績及び会計報告、2025年度の活動計画及び予算計画の報告があり、それぞれ承認された。2.芝野広志(顧問)よりと題して新春講演があった。2024年の仕事の振り返りと、原和彦氏との思い出、身近な品質工学について述べられた。 3.児玉治、細井光夫(コマツ)より「品質工学を実務で生かすコマツ流の挑戦」と題して発表があった。2023年秋の技術戦略研究発表大会での話をまとめたものであり、コマツでの品質工学とRobust Parameter Development (RPD)活動についての取り組みについて述べられ、議論が活発に行われた。 4.佐藤良治(品質工学会長)より「品質工学の今後について」と題してお話があった。その後3つのグループに分かれて、品質工学の魅力や品質工学会が改善していくべきことなどについて、議論が活発に行われた。

       (株)リコー 渡辺 誠 (記)

202527日(金)、第370回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した(出席者:29名) 。2024年度のWG活動報告が3件あり、1.笹山和明(村田製作所)が、「AIQEの連携WG」、2.嶋﨑庸介(とうそん技創品質研究所)が、「社会貢献WG」、3.芝野広志顧問が、「MT活用WG/RPD(Robust Parameter Design) 研究WG/自然観察WG」の活動を紹介した。1.は、ベイズ最適化や統計的因果推論に関して教え合う、人工知能学会で情報収集などを実施している。2.は、技術者の大冒険(品質工学すごろく)が完成したので、これの普及、並びにAIQEの連携WGと共に、AI原先生の構築を検討している。3.は、会員からのRPDMTシステムに関する相談を気軽に受けることができるように活動している。4.服部行伸(元・三菱重工業)より「品質不正防止の体質創り」と題して発表があった。現場で困難な課題に直面している若い技術者からの質問に対し、真摯で温かい回答があった。5.相談会では、荘所義弘より、「T法を用いた株価予測」に関する相談があり、会場から「予測したいものをYとすべき」等多くのアドバイスがあった。

 

       三菱重工業(株) 佐伯 健太郎 (記)

202531日(土),371回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した。(出席者:27名) 1.秋山隆(ノーリツ)より「品質工学とDRBFM」と題して発表があり、議論が活発に行われた。2.津川栞(コニカミノルタ)より「エネルギー損失に着目した技術整理の方法について」と題して発表があった。マツダでは基本機能(エネルギー変換機能)を明確にして、システムの合理化や技術整理を進めている。そのマツダのエネルギーフロー図の考え方を電子写真転写プロセスに適用したところ、必要なエネルギー変換と仕方なくやっているエネルギー変換に整理することができた。エネルギー変換の整理の重要性について議論が活発に行われた。3.嶋﨑庸介(とうそん技創品質研究所)より「驚きを形にする:手品道具の品質評価技術の開発」と題して発表があった。手品とは人間の錯覚や思い込みを利用し、合理的な原理を用いて「実現不可能なことが起きているように見せる」芸である。手品道具の品質基準の曖昧さの現状と今後のあるべき姿について、また自作した手品道具の品質評価の方法について議論が活発に行われた。 4.日指英雄(村田製作所)より「品質工学普及に際し、考えさせられたこととその対処方法」と題して発表があり、議論が活発に行われた。

       (株)リコー 渡辺 誠 (記)

○2025年5月9日(金),中部、広島、関西合同研究会を日刊工業新聞社大阪支社+リモートの併用(出席者:会場参加34名+リモート参加10名の計44名)にて開催し、以下の発表・報告を行った

1. 中部品質工学研究会 城越 教夫氏 ((株) ハーモニック・ドライブ・システムズ)より、「減速機の内部温度の推定」と題し発表, 2. 関西品質工学研究会 鐡見 太郎氏(三菱電機(株))より、「品質不正に対する品質工学屋の一考察」と題して発表, 3. 広島管理技術研究会 広島県立総合技術研究所 高辻 英之氏、「広島管理技術研究会と取組事例の紹介」と題して合同発表があった。

(株)村田製作所 芝田 直樹 (記)

202567日(土),374回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した。(出席者:27名) 1.高濱 正幸(MHIパワーエンジニアリング)より「故障レスの実現に向けた取り組み」と題してMT法の事例紹介があった。単位空間の設定の仕方等で、議論が活発に行われた。2.合田 要祐(住友電工)より「品質工学発展の経緯 アナザーストーリー 〇〇〇の視点」と題して発表者の品質工学とのかかわりの歴史と、品質工学発展に寄与した規格協会事務局の中泉 純 氏の記録から品質工学の歴史を紹介する発表があった。3.舟山 博人(ITEQ)より「インドTVSモーター社での品質工学の取り組みとその発展 」と題して発表があった。急成長を遂げるインドの製造業での品質工学への取り組み姿勢は、トップダウンや予算のかけ方、スピード等、今の日本ではまねできないパワーが感じられた。日本と海外の品質工学の活動の違いについて、議論が活発に行われた。 4.中尾 健(村田機械)より技術的な相談があり、議論が活発に行われた。

 

        森田 茂樹 (記)

2025711-12日(金土),375回研究会を泉南りんくう公園内SORA RINKUとリモート併用で開催した。(出席者:28名) 1.田口伸(ASI)より「DFSSの最新版と欧米企業におけるDFSSの展開」と題して、日本と欧米の品質管理手法の歴史的背景と文化の違いに合わせた仕組みの構築、DFSSDMAICの違い、事例と効果について講演があった。2.合宿参加者が3グループに分かれて、グループ討議が活発に行われた。3.江髙恵一(松風)より「歯科から支える健康寿命」と題して、歯科と全身健康との関係、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と現状の治療課題について発表があった。4.尾川武史(寺崎電機)より「QERG研究会、MT活用・RPD研究WGでの学びより」と題して、社内での品質工学の取り組みと教育活動、関西品質工学研究会での事例や相談の話、ソフトウエアへの品質工学適用、オンライン品質工学についての発表があった。 5.RQES2025参加者による振り返りと感想の報告が行われた。

 

       (株)リコー 渡辺 誠 (記)

202581日(金)、第376回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した。(出席者:22名) 1. 中野一志(オムロン)より「IHはんだ付けにおける予備加熱プロセスの最適化」と題して発表があった。会員各位からのアドバイスを募る目的の発表で、基本機能や計測方法等に関するアドバイスが多くあった。2. 井上徹夫(シマノ)より「リール用ギヤ開発ストーリー Vol.2」と題して発表があった。会員からのリクエストで、品質工学情報誌に掲載した内容について、開発のストーリーに重点をおいて発表頂いたシリーズ第二弾。 3.鐡見太郎会長より「正副会長選出方法」「これからの品質工学」「今年のシンポジウム」について話題提供があり、活発に議論が行われた。

       三菱重工業(株)佐伯 健太郎 (記)

○2025年9月6日(土), 第377回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した。(出席者:24名)1. 細川哲夫(リコー)より「過去に発表した3つの技術開発事例から見える成功要因」と題して発表があった。失われた30年で日本の付加価値は停滞しているが、活性化には独自技術による新規事業創出が不可欠であり、特に「感動品質」の継続的提供が重要。リコーで成功した3事例(VCSELレーザー、遊星歯車モジュール、小型用紙折機)を紹介。2. 近藤真澄(宇部マクセル)より「エアコンのドレンホースから赤い水が出ました(この現象は品質工学で解決できるのか?)」の発表があった。家庭用エアコン室外機から赤い水(ロドトルラ菌)が発生。考えられる根本対策として滞留防止機能や除菌の機能を検討。関連技術として室内機凍結洗浄を紹介。3. 岡建樹(電通総研)より、「エネルギーの流れを見える化したエネルギーフローマップ(EFマップ)」現象・機能をエネルギー伝達と変換の視点で表現する「エネルギーフローマップ」を考案。現象をブロック間のエネルギーの繋がりとして可視化し、課題を明確化が可能。4. 荘所義弘(QE実践塾)「周辺温度から対象物温度を推定する方法」IHコンロの鍋温度推定の検討。熱電対で光センサーと同等以上の精度目標(±10℃)を設定し、実験装置を使い実験を実施。T法では予測不能だったが、Excelソルバー補正式で真値とほぼ一致する結果が得られた。

(株)村田製作所 芝田 直樹 (記)

○2025年10月3日(金)、「品質工学シンポジウム2025」 第378回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社とリモートの併用にて開催した。(総参加者:118名)

以下の基調講演、発表を行った。

招待講演 株式会社いすゞ中央研究所 阿部 誠

 「DFSSによる次世代低温熱源排熱回収システムの技術開発」

DFSSを導入し、VOCを反映した低温排熱回収システムを効率的に開発した事例を発表された。

 

招待講演 ヤマハ発動機株式会社 熊谷 賢一

 「MTシステムによる触媒劣化診断」

MTシステムでO2波形を活用した触媒劣化診断により、診断能力向上と大幅なコスト削減を実現させた事例を発表された。

 

発表 中部品質工学研究会 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 城越 教夫

 「重回帰およびT法による減速機の内部温度推定」

開発期間短縮に貢献する、減速機の内部温度の高精度な推定技術の開発事例を発表された。

 

基調講演 品質工学会名誉会員、元富士ゼロックス代表取締役専務 土屋 元彦

 「研究品質工学におけるマネジメント(広義)について

『価値創造経営と田口哲学の理解に資するために』 」

品質工学を経営哲学と捉え、価値創造に繋げる広義のマネジメントを論じられた。

 

パネルディスカッション

広島管理技術研究会会長の高辻英之と関西品質工学研究会会長の鐡見太郎をパネリストに迎え、技術立国再興に向け、TQMと品質工学の融合や組織・人材の課題を討議した。

 

        とうそん技創品質研究所 嶋﨑 庸介 (記)

○2025年12月6日(土),第380回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した。(出席者:23名) 1.山本 清人(東レエンジニアリング株式会社)より「実験計画法を用いた合成条件の検討」と題して事例紹介と相談が行われ議論が活発に行われた。2.西山 能弘(村田機械株式会社)より「残糸検出について」と題して事例紹介と相談が行われ議論が活発に行われた。3.鶴田 明三(株式会社ジェダイト)より「風合いの評価方法 」と題して事例紹介と相談が行われ議論が活発に行われた。(1~3の発表は非公開で議事録不可)4.山口 新吾(京都先端科学大学)より、大学における物理教育において、講師から生徒への知識「伝達方式」を改善し、学生の習熟度のばらつきをいかに高位平準化できるかをモデル化してシミュレーションし、グループ討議の有効性を検討した結果の発表があった。一般的な教育と物理教育の違いや、モデル化の仕方等について議論が活発に行われた。

森田 茂樹 (記)

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