○2024年12月7日(土)、第368回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社+リモートの併用(出席者20名)にて開催し、以下の発表・報告を行った。
1.「機能の解析的定式化の一考察」山口新吾(京都先端科学大学)
2.「エネルギーと品質」森田茂樹(三菱電機株式会社)
3.「品質工学とシステムエンジニアリング(具体と抽象)」佐伯健太郎(三菱重工株式会社)
4.「残糸検出について」西山能弘(村田機械株式会社)
(宇部マクセル京都 近藤真澄 記)
○2024年11月1日(金)関西品質工学研究会定例会を日刊工業新聞社大阪支社+リモートの併用(出席者:会場参加25名+リモート参加4名の計29名)にて開催し、以下の発表・報告を行った。
午前中は関西研究会員であれば誰でも自由に参加可能な勉強会を開催した。午後からは1)中井 隆樹氏(オムロン(株))より「T法の非線形対応カーネルT法の検証(他の非線形対応アルゴリズムとの性能比較)」と題して発表、2)岡 建樹氏((株)電通総研)より「ブロックとブロック間のフローで機能を考えた場合の表現方法について(機能の分類の見直し/エネルギーの流れを機能で表現する)」と題して発表、3)加藤 重己氏(元ブラザー工業(株))より「リタイヤ後の価値創造活動についての相談」と題し発表、4)笹山 和明氏((株)村田製作所)より「2024年度人工知能学会 全国大会(第38回)参加報告」と題して報告があり、活発な議論が繰り広げられた。 ((有)アイテックインターナショナル 江平 敏治 記)
○2024年10月4日(金)、「品質工学シンポジウム2024」 第366回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社とリモートの併用にて開催した。(総参加者:119名)
以下の基調講演、発表を行った。
基調講演 品質工学会副会長 浜田 和孝
「品質工学及び品質工学会のこれからを考える」
歴史の振り返りと、学会の今後の展望が示された。
1.招待講演 日産自動車株式会社 小林 義洋
「インクリメンタル成形におけるパネル成形精度向上に向けた反り抑制条件の設定」
低コストかつ短期間での部品提供を目指した課題解析を発表された。
2.招待講演 マツダ株式会社 佐伯 千春
「T法(1)の活用による金型仕上げにおける溶接技能のメカニズム解明」
Mass Craftsmanship (職人技の量産化)を背景に技術伝承の取り組みを発表された。
3.発表1 中部品質工学研究会 株式会社ダイセル 前田 浩徳
「形態素解析と誤圧法を用いた特許選別システムによる業務負荷低減の検討」
特許選別システムの仕組みと今後の発展見通しを発表された。
4.発表2 関西品質工学研究会 QE Compass 細川 哲夫
「研究のための研究から事業化のための技術開発へ
~矢野先生の妥協なきご指導と経営マネジメントの関与~」
LIMDOW-MO開発当時の、品質工学や経営マネジメントの関与を発表された。
5.発表3 広島品質工学研究会 マツダ株式会社 武重伸秀
「マツダ車両開発における社会損失低減」
技術開発へのフロントローディングと人材育成について発表された。
オムロン(株) 中野 一志 (株)デンソーテン 嶋﨑 庸介 (記)
○2024年9月7日(土)、第365回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社+リモートの併用(出席者33名)にて開催し、以下の発表・報告を行った。
1.「品質工学の中核となる考え方の進化」武重伸秀氏(マツダ㈱)
2.「ゲームにおけるマハラノビス田口システムの利用」大江ななみ・松本太一(奈良県立大学)
3.「オフライン品質工学をこんなところに使って良いですか?『砂時計の例』」荘所義弘氏
4.グループ相談会
((株)村田製作所 芝田 直樹 記)
〇2024年8月2日(金)に第364回研究会を「日刊工業新聞社大阪支社10F会議室」にて開催した(会場出席者19名、リモート出席者7名)。
1. 尾川武史/寺崎電機産業より、「社内ロバストエンジニアリング ゼミ形式での展開」のテーマで、社内技術者への学びと実践の場の提供について発表がなされた。
2. 鈴木庸介/TLVより、「価値創造に向けた歩み・悩み」のテーマで、源流である企画フェーズにおける課題の解決に有用な考え方を検討した内容についての発表がなされた。
3. 荘所義弘より、「熱処理機の改善事例」のテーマで、シミュレーションを活用したパラメータ設計の実験内容についての発表がなされた。
コニカミノルタ 西川智晴 (記)
○2024年7月5日(金)から2日間にかけて、神戸しあわせの村にて合宿研究会 (出席者:会場参加27名+リモート参加6名の計33名)を開催し、以下の発表・報告を行った。1.鶴田 明三氏((株)ジェダイト)より、「品質工学の7つの壁の打開方法と設計品質リーダー育成」と題し発表 2.岡島 一帆氏(村田機械(株))より、「樹脂部品の劣化について」と題して発表 3. 品質工学研究発表大会参加者より、第32回品質工学研究発表大会の参加報告 4.招待発表として田口 伸氏(ASI)より「欧米における田口玄一と米国統計専門家によるパラメータ設計に関するパネル討論会」と題して講演 5. 井上 徹夫氏((株)シマノ)より「かみ合い伝達誤差のノコギリ波に着目したリール巻き心地推定精度の向上」と題して発表があった。
((株)村田製作所 芝田 直樹 記)
○2024年6月1日(土)、第362回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社+リモートの併用(出席者22名)にて開催し、以下の発表・報告を行った。
1.「QFDと品質工学の連携のお話」渡辺 誠(リコー)
2.「LIMDOW-MO製品化に至る技術開発プロセス~内側から見た矢野先生の妥協なきご指導~」
細川哲夫(リコー)
3. グループ相談会
(宇部マクセル京都 近藤 真澄 記)
○2024年5月10日(金)滋賀、中部、広島、関西合同研究会を日刊工業新聞社大阪支社+リモートの併用(出席者:会場参加29名+リモート参加19名の計48名)にて開催し、以下の発表・報告を行った
1.外部講師講演として服部 行伸氏(元三菱重工業)より、「人づくりとしての品質技術者の教育体系構築と品質管理の原点とは」と題し講演
2.中部品質工学研究会城越 教夫氏((株)ハーモニック・ドライブ・システムズ)より、「減速機の破損予兆検出」と題して発表
3.広島品質工学研究会武重 伸秀氏(マツダ(株))&関西品質工学研究会鐡見 太郎氏(三菱電機(株))より「社会損失低減へ向けた品質工学の役割」と題して合同発表があった。
(有)アイテックインターナショナル 江平 敏治 (記)
○2024年4月6日(土),第360回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社とリモートの併用にて開催した.(総参加者:27名)
以下のテーマ検討を行った.
発表1. 信頼性解析-ワイブル解析-に関する疑問 嶋﨑 庸介
発表者は、以前からワイブル解析について持っていた疑問を今回のテーマ検討で相談した。
開発段階で使われているのかという疑問、妥当なサンプル数についての質問、解析に使うパラメータの疑問点などについて質疑応答をした。質疑とは別に試験の打ち切り方についても補足があった。
発表2. 創造性と効率性を両立した技術開発プロセス構築の活動報告
商品開発プロセス研究会WG2の活動成果の報告をされ、それに対する質疑応答を行った。今回の成果物は通称T7(Technokogy7)である。ただし、研究の目的は、経営課題の達成にあり、日常管理を脱却して方針管理へ移行することが重要性であることを強調された。
オムロン(株) 中野 一志 (記)
○2024年3月2日(土)、第359回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社とリモートの併用にて開催した.(出席者:17+7名) この日は以下の通り事例の発表・報告・相談が行われた.
事例発表 「コーヒーの木 寒さ対策の評価」高濱 正幸(MHIパワーエンジニアリング)
コーヒーの木の屋外越冬方法についての実験にて、地表面のマルチング、鉢周りの緩衝材、防風の効果を評価した結果、防風により最低気温5℃程度であれば屋外でも越冬できる可能性があることが示された。評価特性やオメガ変換の要否について議論がなされた。
事例報告 「研究会午前中の勉強会の概要共有」中野 一志(オムロン)
研究会内での品質工学の理解度の差を埋める為、今年から午前中に有志で開催している勉強会の内容報告があった。参加者からは品質工学の理解を深める貴重な機会であるとの声が多数ある一方で、午後の研究会での初心者の質問の重要性や、質問しやすい環境作りの必要性が指摘された。また、自ら積極的に学んでいく姿勢の重要性も共有された。
WGで設計した『技術者の大冒険』というすごろく形式の教育ツールの開発状況や効果的な利用方法について報告があった。このツールを用いた品質工学の普及と理解促進を目指し、新しいメンバーの募集依頼や海外展開に向けた議論が行われた。
事例相談 「移送性測定器の相談」荘所 義弘氏
移送性測定器について、その原理、使用例、市場での立ち位置、および課題や目的に関する詳細な説明が行われた。現在の装置には精度や測定方法に問題があり、良品と不良品の判別に有効な判定基準の設定方法について議論された。また、技術の強みを明確にPRして新たな市場ニーズを見出すための方策も検討された。
(株)デンソーテン 嶋﨑 庸介(記)
〇2024年2月2日(金)に第358回研究会を「日刊工業新聞社大阪支社10F会議室」にて開催した(会場出席者21名、リモート出席者11名)。
1. 外部講演:畠山鎮/YKKより、「七転び品質工学推進者の冒険奇譚」との題名でこれまでの品質工学推進者としての体験談や心構え、品質工学への思いを講演いただいた。
2. AIとQEとの連携WG活動報告: 笹山和明/村田製作所より、23年度の活動報告として、pythonやベイズ最適化の勉強会、人工知能学会参加報告、直交表と制御因子の関連性の研究等の報告があった。
3. MT活用WG活動報告: 芝野広志/TM実践塾より、23年度の活動報告として、MTシステムと重回帰分析との比較研究、田口流工程能力指数Cpmの議論、制御因子間の交互作用についての研究等の報告があった。
4. 研究会運営:鐡見太郎/三菱電機より、研究会当日の午前中の運営方法について提案があり、当面は相談テーマや田口の論文の輪読等に活用することとした。
(コニカミノルタ 西川智晴 記)
○2024年1月13日(土)、第357回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社とリモートの併用にて開催した.(出席者:25+5名) この日は以下の通り総会や新春記念講演、発表、相談WGが行われた.
関西品質工学研究会総会
2023年の活動及び予算計画と実績、会計監査の報告があり、賛成多数により承認された。
また2024年の活動及び予算計画、幹事体制も報告され、賛成多数により承認された。
新春記念講演 芝野 広志(関西品質工学研究会顧問)
2023年の関西品質工学研究会、品質工学会での活動の振り返りとこれからの研究会活動の活性化について話があった。様々な面白い議論ができること、レベルの高い議論ができるように自己研鑽すること、フラットに意見を言える雰囲気であること、思想の多様性を認め賑やかであることなどが大事だと提言された。また、生前の矢野宏先生のお話や、自身が体感された身近な品質工学についての話題共有も行われた。
話題提供 「全ての存在そのものが輝かしく貴重で尊い。」若林 治
宇宙や自然、人間社会と地球環境、資本主義、宗教、品質工学の思想などの、広範囲な観点から、これまでの思考を手放して潜在的な力を解放していくことを提言された。また、諸行無常の中で”今ここ”の瞬間が貴重で尊いことも伝えられた。
相談WG
3つのグループに分かれて各会員からの相談会が実施され、活発に議論が行われた。
(株)デンソーテン 嶋﨑 庸介(記)