〇2022年1月15日(土)、第326回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社とリモート併用で開催した。(出席者:28名)
1.総会が開催され、三菱電機/鐡見太郎が2021年度総括と2022年度活動方針について説明を行った。2021年度の活動実績及び会計報告、2022年度の活動計画及び予算計画の報告があり、それぞれ承認された。
2.顧問/芝野広志より「2021年を振り返る」と題して新春講演があった。2021年の仕事の振り返りと、品質工学の魅力について述べられ、議論が活発に行われた。
3.ジェダイト/鶴田明三より「5年間の振り返りとテーマ設定の重要性」と題して事例発表があった。5年間のトピックとテーマ設定の重要性について述べられ、議論が活発に行われた。
((株)リコー 渡辺 誠 記)
〇2022年2月4日(金)、第327回研究会をリモート開催した。(出席者:28名)
1.「品質工学会『企業交流会』の参加報告」が参加者からあった。
2.KYB/木谷暢秀より、「CAEの品質と精度」と題して事例発表があった。解析精度の現状と今後の課題について述べられ、議論が活発に行われた。
3.三菱電機/鐡見太郎より、「研修の機能と設計」と題して事例発表があった。インストラクショナルデザインと品質工学の考え方を活用していくつかの研修を再設計した効果と課題について述べられ、議論が活発に行われた。
4.オムロン/南百瀬勇より、「Rで品質工学」と題して事例発表があった。統計解析フリーソフトRを用いた品質工学の実践について述べられ、議論が活発に行われた。
5.社会貢献WGより、作成中の品質工学のゲームの紹介と新メンバー募集のお知らせがあった。
(三菱重工業(株) 佐伯 健太郎 記)
○2022年3月5日(土)、第328回研究会をリモート+会場開催した。(出席者:23名)
1.デンソーテン/嶋﨑庸介より、「社会貢献WG活動報告」と題して事例発表があった。品質工学をボードゲームで学べるようにする「QEすごろく」について述べられ、楽しみながら品質工学が学べるとあり、実際にやってみたいという意見が多数挙がった。
2.中野清より、「淀川流域の治水の歴史」と題して事例発表があった。古代~近代までの治水事業について述べられ、議論が活発に行われた。
3.招待講演として、京都大学名誉教授/今本博健より、「これだけは実現したい-河川工学者の遺言」と題して招待講演があった。①非定量治水への転換、②非破堤堤防の実現、③不要な公共事業の中止について、議論が活発に行われた。今回は治水をテーマにした2つの発表/講演があったが、想定外への対応という意味で、品質工学と通じる内容であった。
((株)ノーリツ 吉田 晶 記)
○2022年4月2日(土)、第329回研究会をリモート+会場開催した。(出席者:23名)
1. ITEQ/江平敏治より、「コロナ禍における中部、浜松、山梨品質工学研究会活動形態の情報」と題して、各研究会の活動内容について発表があった。Slackを使った取り組みの紹介があり、情報交換するために使いたいという意見が多数挙がった。
2.リコー/渡辺誠より、「AIとQEの連携WG活動報告」と題してWG活動内容について報告があった。QFDで創造したシステムについて、活発な議論が行われた。
3.マツダ/武重伸秀より、「私の品質工学の展開の考え方と方法」と題して、社内での業務変革活動について発表があった。具体的な業務変革の推進方法について、活発な議論が行われた。
((株)村田製作所 芝田 直樹 記)
○2022年5 月13 日(金)、第330回研究会をリモート+会場開催した。(出席者:32名)
1. オムロン/河﨑晋より、「標準SN比活用による製造データ異常検出」と題して、社内でのデータ解析事例について発表があった。標準SN比を活用した解析内容について、活発な議論が行われた。
2.コニカミノルタ/西川智晴、シマノ/太田勝之より、「MT,RPD研究WG活動報告」と題してWG活動内容について報告があった。RT法の特徴について、MT法や誤圧との比較検証した結果や、CpmをCpやCpkと比較検証した結果について、活発な議論が行われた。
3.リコー/細川哲夫より、「欧州を中心とした品質関連の国際大会QMODでの発表及び参加報告」と題して、QMODでの内容について発表があった。システム全体を最適化する設計に関して、活発な議論が行われた。
4.シマノ/井上徹夫より、「品質工学を活用したリール用フェースギヤの開発」と題して、 社内での設計事例について発表があった。パラメータ設計を活用した設計内容やデータについて、活発な議論が行われた。 (村田機械(株) 松本 圭吾 記)
○2022年6月4日(土)、第331回研究会をリモート+会場開催した。(出席者:30名)
1. オムロン/中野一志より、「MT研究WGで議論した内容について発表 -T法初心者(中野)の誤解と学び-」と題して、T法の特徴についての発表があった。T法における傾きの補正の問題について、活発な議論が行われた。
2. シマノ/池袋哲史より、「オートエンコーダ、MT法を用いた歯車の異常検知」と題して、機械学習とMT法で実施した異常検知の予測精度についての発表があった。特徴量を抽出する方法について、活発な議論が行われた。
3.発表者の希望により未記載
4.シマノ/井上徹夫より、「品質工学を活用したリール用フェースギヤの開発 その2」と題して、MT法によるギヤフィーリングの定量化についての発表があった。官能評価の定量化について、活発な議論が行われた。
(カヤバ(株) 木谷暢秀 記)
○2022年7月2日(土)、第332回研究会をリモート+会場開催した。(出席者:27名)
1. ASI/田口伸より、「基本の理解を促すASIの教材の演習 ~キャノンの飛距離の最適化~」と題して、講演があった。品質工学の教育について活発な議論が行われた。
2. 品質工学研究発表大会2022の参加者より大会参加報告があった。発表内容や受賞の妥当性について活発な議論が行われた。
3.シマノ/井上徹夫より、「品質工学を活用したリール用フェースギヤの開発 その3」と題して、「フェースギヤ製造誤差の許容差設計」と「座標測定機による基本機能の測定」についての発表があった。官能評価の定量化について、活発な議論が行われた。
((株)リコー 渡辺誠 記)
○2022年9月3 日(土)、第334回研究会をリモート+会場開催した。(出席者:24名)
1.発表者の希望により、タイトル、議事録なし。
2.発表者の希望により、タイトル、議事録なし。
3.ISID/岡建樹より、「社内における『QE事例検討会』の活動例」と題して、企業内にて実施された品質工学の事例検討会の活動例について発表があった。「品質工学に対する担当者による考え方のばらつきの低減」「具体事例の内容を一般化して理解を深める(議論する)」を目的に進められた活動例に対し、効果を問う質問など、活発な議論が行われた。
4.シマノ/井上徹夫より、「品質工学を活用したリール用フェースギヤの開発_その4」と題して、社内での設計事例について発表があった。金型に踏み込んだ誤差の改善などについて、活発な議論が行われた。
(村田機械(株) 松本 圭吾 記)
○2022年10月7日(金),「品質工学シンポジウム2022」 第335回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社大阪支社とリモートの併用にて開催した.(関西品質工学研究会出席者:38名,総参加者:207名)
以下の基調講演,発表を行った.
「2030年:モノづくりからコトづくりへ~新たな質価値の創造をめざして」
招待講演 東京都立産業技術大学院大学 小黒諒
「ニオイセンサを用いたMT法によるマスクメロンの熟成モニタリング」
発表1 中部品質工学研究会 ローム株式会社 山中貴光
「社会損失の低減はまず工場のムダ削減から - 生産シミュレータ開発における品質工学SN比の活用」
発表2 中部品質工学研究会 株式会社ダイセル 福田翔太
「機械学習におけるMT法の立ち位置2 経過報告」
「品質工学の考え方とQFDを活用した新事業開発のアプローチ」
発表4 広島品質工学研究会 マツダ株式会社 武重伸秀
「マツダ車両開発における社会損失低減」
(株)村田製作所 芝田 直樹,(株)リコー 渡辺 誠 (記)
〇2022 年 12 月 3 日(土)に第 344 回研究会を「日刊工業新聞社大阪支社とリモート」にて開催した(出席者 31 名)。
1. 事例検討:ジェダイト/鶴田明三より「6 年間の振り返りと設計品質に関するトピック」と題して発表があり、6 年間のトピックとテーマ設定の重要性について述べられ、議論が活発に行われた。
2. 事例検討:会員/山口新吾より「大学教育システムの一考察」と題して発表があり、学生の習熟度のばらつきを小さくして、高位平準化できる方法について述べられ、議論が活発に行われた。
3. 事例検討:三菱電機/森田茂樹より「みんなで考えよう、QE すごろくの解説」と題して発表があり、品質工学をボードゲームで学べるようにする「QE すごろく」について述べられ、議論が活発に行われた。
4. 事例検討:歌山大学/梅田隆生より「「カスケード型 MT 法による ESWL 治療後の残石有無判別モデルの検討」」と題して発表があり、MT 法をベースに過学習と多重共線性の発生を回避できるカスケード型 MT 法による判別システムについて述べられ、議論が活発に行われた。
(カヤバ 木谷暢秀 記)