〇2020年1月11日(土)、第308回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。(出席者32名) 
1. 総会が開催され、三菱電機/鐡見太郎 が2019年度総括と2020年度活動方針について説明を行った。2019年度の活動実績及び会計報告、2020年度の活動計画及び予算計画の報告があり、それぞれ承認された。
2. 研究会顧問/原和彦 より「品質工学に出会う前とその後―科学的思考 から技術的思考へ―」と題して新春講演があった。現役時代に企業でどのようなことをしてこられたか、田口玄一との出会いの経緯、品質工学に出会ったことでご自身が学んでこられたことなどを具体的に紹介された。講演後にはいつも以上に活発な質疑応答があった。
3. WG では「相談WG」「社会貢献WG」「資産整理WG」「AIとQEの連携WG」の4グループに別れ、各自のテーマに関する議論や品質工学に関する質疑が活発に行われた。
4. 新年会を開催し、引き続き議論を行った。
                                                       ( 北陽電機 嶋﨑 庸介 記)

〇2020年2月7日(金)に第309回研究会を「エルおおさか」にて開催した(出席者27名)。
1. 事例検討:リコーテクノロジーズ/杉江直紀より「測距センサーの機能性評価」と題して発表があり、コピー機で使用している測距センサーの新規品への変更時に行った機能性評価について議論がなされた。
2. 話題提供:会員/若林治より「物作りを見直す」と題して発表があり、地球環境悪化や経済的格差が拡大し、閉塞感の漂っている現状を打破するために、我々は地球に生かされているのだという感謝の気持ち持つことに立ち戻るべき、そしてその感謝の気持ちを可能な限り多くの物に注いでいくべき、という個人の心の持ち方への提言がなされた。
3. 事例検討:発表者希望により非掲載。
4. WGでは「相談WG」「資産整理WG」「AIとQEの連携WG」の3グループに別れ、各自のテーマに関する議論や品質工学に関する質疑が活発に行われた。
                              (リコー 渡辺誠 記)

〇2020年3月の定例会は、新型ウィルスの影響を考慮して休会しました。

〇2020年4月の定例会は、新型ウィルスの影響を考慮して休会しました。

〇2020年5月の定例会は、新型ウィルスの影響を考慮して休会しました。

〇2020年6月の定例会は、新型ウィルスの影響を考慮して休会ですが、

ジェダイト/鶴田による特別セミナーをリモート会議システムを使用して2時間実施した。(出席者は19名)。

超実践品質工学の概要と、人財育成を核にした品質工学の展開方法についての講演と質疑応答があった。

〇2020年7月の定例会は、新型ウィルスの影響を考慮し、各WGをオンライン会議形式で実施した。

1. 資産整理WG 7月4日(土)10:00-12:00 に実施。参加4名

 MT論文のデータベース化もほぼ完了し、次のテーマを過去論文のデータベース化とする検討がなされた。

2.社会貢献WG 7月4日(土)10:00-12:00 に実施。参加4名

  社会貢献をテーマに『品質工学がどう社会と関わってきたか・関わっていけるか』という視点から様々な
  意見が出されて活発な議論が行われた。

3. AIとQEの連携WG  7月22日(水)15:30-16:30に実施。参加8名 

 テーマ選択やVOCの整理への活用などが議論された。

どのWGでもオンラインでうまく進められることを確認でき、今後、会場とオンラインの併用開催を検討することになった。

○2020年8月7日(金)に第310回研究会を日刊工業新聞大阪支社にて開催した。(出席者:会場13名、リモート参加 13名、計26名)。

1.会長挨拶で、コロナ感染防止による3月から7月までの研究会中止の経緯、今後の運営についての案が示された。 

2. リコー/渡辺誠よりWG「AIとQEの連携WG」の中間報告がなされ、2020年の活動方針・目標・取り組み事例の紹介、これまでの活動内容の説明があった。 

3.原和彦顧問より「品質工学原点回帰」と題して「タグチメソッドとは -タグチメソッドの教育と普及-」(1998年標準化と品質管理5月号)、「統計学者のみたタグチメソッド」(1989年標準化と品質管理5月号)の資料を用いて講演をされた。    

                   (コニカミノルタ(株) 西川 智晴 記)

○2020年9月5日(土)に第311回研究会を日刊工業新聞大阪支社にて開催した。(出席者:会場13名、リモート参加 14名、計27名)。

1.事例研究① シマノ/太田勝之より「損失関数によるCOVID-19の評価方法」と題して発表があった。新型コロナについて損失関数による評価を行うには、潜在的な感染者も含めた感染率が必要であり、そのためには現在のPCR検査とは別に、潜在感染者数を推定するため、無作為のPCR検査が必要との提言があった。また、現在公表されているPCR検査結果から潜在感染者数を予測する方法について提案され、過去の感染者数推移とよい一致が示された。

2.事例研究② 松風/江髙恵一より「社内取り組み① 勉強会」と題して,社内での品質工学教育の内容について発表があった。特に顧客志向、機能を測るという考え方を普及するための教育にしたいとのことであった。これに対して、多くのアドバイス、質問があり、活発な議論が行われた。

3.事例研究③ マツダ/武重伸秀より「SKYACTIVE-Gの開発戦略と事例」と題して、発表があった。顧客の声から車に仕上げるまでの一連の開発プロセスを強化するため、SKYACTIVE-Gの開発プロセスを振り返った。その中で気付いた内容、事例が紹介された。

                                                     (中野 清 記)

○2020年10月2日(金)に第312回研究会を日刊工業新聞大阪支社にて開催した。(出席者:会場8名,リモート参加 14名、計22名)。

1.事例検討 村田機械/川畑智史より「異常検出手法の比較」と題して発表があった。

MT法とOne-CLASS SVMの判別精度を比較検証した結果より、MT法の判別精度を上げる方法やSVMの判別方法に関して活発な議論が行われた。

2.研究事例 ブラザー工業/加藤重己より「モデル化及びモデル活用についての相談 ~電子写真の現像開発における事例紹介~」と題して、現像器のブレードを汎用CAE,CS-T法を用いてモデル化を行った事例発表があった.基本機能の考え方について活発な議論が行われた。

3.研究事例 シマノ/井上徹夫より「基本機能による創造的開発の可能性」と題して,スピニングリールのギヤフィーリングを大幅に改善した事例発表があった。基本機能を追求して考え、実験データを細かく高精度に確認した結果、全く新しい歯面形状の開発につながった事例であった。

                          (エクセディ 薮田大輔 記)

〇2020年11月6日(金)に第313回研究会を日刊工業新聞社大阪支社にて開催した。(出席者:会場9名、リモート参加 17名、計26名)

1. 村田製作所/芝田直樹より「普及活動取り組みとβを定義できる場合のSN比について」と題して発表があり、ゼロ点比例式のS/N比を最小二乗法で実施する時の問題点について議論が行われた。また、2段階設計の基本概念についても話し合われた。

2. ISIDエンジニアリング/岡建樹より「ノイズの研究:過去トラブルリストの外側二元表による分析」と題して発表があった。

企業の過去トラブルリストを機能性評価へ有効活用する方法が提案され、活発な議論が行われた。

3. シマノ/井上徹夫より「入出力関係を考えることによる創造的開発事例」と題して発表があった。人間の掌の受容体に着目した、フィーリングの良いギヤ開発についての経緯が示され、システム創造についての議論が活発に行われた。

4. 会場でのWGでは上記の発表内容について継続してさらに議論が行われた。

                     (北陽電機 嶋﨑 庸介 記)

〇2020年12月5日(土)に第314回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。(出席者:会場14名、リモート参加15名、計29名)

1. ジェダイト/鶴田明三より「4年間の振り返りと価値創造の取り組み」と題して発表があり、設計品質リーダ育成塾や価値創造のアプローチについて活発な議論が行われた。

2. 和歌山大学/西野佳祐より「製造現場における無人化・検査フリー化を目指した小サンプルに対する統計的手法の開発」と題して発表があり、小サンプルや異常値へのアプローチについて活発な議論が行われた。

3. シマノ/井上徹夫より「入出力関係を考えることによる創造的開発事例」と題して発表があり、過渡応答を応用した創造的開発事例とエネルギー比型SN比を応用した創造的開発事例について活発な議論が行われた。

                                                                 (リコー 渡辺 誠 記)

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