2018年1月13日(土)、第284回関西品質工学研究会を日刊工業新聞大阪支社にて開催した.出席者は33名.

1.総会が開催され、鐡見太郎(三菱電機)が新会長、井上徹夫(シマノ)が新副会長に選ばれ承認された。新会長より社会貢献を志向した活動方針説明があった。又、昨年度の活動実績及び会計報告、今年度の活動予定及び予算計画の報告があり、それぞれ承認された。

2.原和彦(顧問)より新春特別講演「大企業のデータ改竄と規格の決め方」があり、最近、多くの企業で発生しているデータの改ざん問題に対して、お互いの損失コストがわかっているので生産者と購入者の両方で納得のいく許容差を決めて取引をすれば、データの改ざん等の問題は起こるはずがない。等が熱く語られた。

3. 2つの相談WG(ワーキンググループ)と今年から新設した研究会資産WGと社会貢献WGの4つのWGに分かれてそれぞれのテーマで議論を行った。4.新年会を開催し、引き続き議論を行った。 ブラザー工業(株)加藤 重己(記)

2018年2月2日(金)、第285回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。出席者28名。 

1.村田製作所/中野清より「ソフトウェアのバグ検出論文調査」と題して、ソフトウェアのバグ検出に直交表を使うプロセスについて、過去の研究事例を整理した内容が報告された。

2.TM実践塾/芝野広志より「TGN活動と葉画像からの種類判定」と題して、葉脈の画像からMT法を用いて種を特定するプロセスを研究している内容の紹介があった。

3.シマノ/太田勝之より「制御、ノイズ因子の選択とSN比の挙動」と題して、誤差の水準の取り方によってSN比の挙動が変化することの研究内容の紹介があった。

4.シマノ/太田勝之より「誤圧を用いたヤゴの同定方法の研究」と題して、ヤゴの同定を誤圧でできないか研究した内容の発表があった。

5.井上徹夫副会長より、「研究会の理念の制定に向けて」と題して、理念制定に向けて、会員がふさわしいと思える文章を議論した。

6.WG活動 1)相談WG1、2)相談WG2、3) 社会貢献WG(兼25周年記念事業運営WG)、4) 研究資産整理WG の4グループに分かれ、活発に討議がされた。

  リコーテクノロジーズ 川西 将範 (記)

2018年3月3日(土)、第286回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。出席者25名。

1.三菱電機/鐡見太郎より「関西QE研25年の振り返りと今後の活動方針」と題して、6月の品質工学研究発表大会での地方研究会セッションで発表予定の内容案の報告があった。

2.QE実践塾/荘所義弘より「砂時計開発事例の解析方法相談」と題して、Excelを活用した回帰分析の分散と係数で最適条件を推定する方法の紹介があった。

3.ブラザー工業/加藤重己と北陽電機/嶋崎庸介より「パラメータ設計の交互作用に関する検討」と題して、シマノ/太田勝之が2月研究会で報告した「制御、ノイズ因子の選択とSN比の挙動」を受けて、制御因子と誤差因子との間の交互作用に関する質問と考え方の紹介があった。

4.WG活動 1)相談WG1、2)社会貢献WG(兼25周年記念事業運営WG)、3)研究資産整理WG の3グループに分かれ、活発に討議がされた。        パナソニック 山口 新吾 (記)

2018年4月7日(土)、第287回関西品質工学研究会をエルおおさかにて開催した。出席者は29名。 

1.エクセディ/薮田大輔より「ダイヤフラムスプリングの熱処理条件最適化」と題して、製品を熱処理する工程についてパラメータ実験を行うに当り疑問点の相談を行った。

2.東レエンジニアリング/稲垣潤より「直交表L12(2^1,3^5)、L12(3^4,2^3)の水準平均を求める修正計算方法」と題して、列間に交互作用がある場合の修正計算方法について話題提供があった。

3.コニカミノルタ/西川智晴より「弊社全社&生産本部内での教育体系/内容のご紹介」と題して、社内での教育体系と内容の紹介があった。

4.会長/鐡見太郎より「関西品質工学研究会 報告及び相談」と題して、理念や今年度の行事の進め方について相談があった。

5.WG活動 1)相談WG、2)社会貢献WG、3) 研究資産整理WG の3グループに分かれ、活発に討議がされた。               村田機械 河島 清孝 (記)

2018年5月11日(金)、第288回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。 出席者34名。 

1.リコー/渡辺誠より「企業交流会の報告」と題して, 品質工学会の第29回企業交流会、「新しい半導体・多品種少量生産システムにおける品質工学の適用を探る」をテーマとした産総研ミニマルファブシステム交流会への参加報告があった。

2.ISIDエンジニアリング/岡 建樹より「QFD-Advanced(QFDの進化系)」(技術の「見える化」から「使える化」へ)と題し、QFD-Advancedを使用することで品質工学をより活用するためのサポートができるのではないかという提案、また、QFD-AdvancedとFTAやFMEAなどの品質管理手法との連携のアイデアについての講演と意見交換があった。

3.ITEQ International/舟山 博人より「レーザー加工の事例相談」と題した、評価に関する事例相談があった。また、他1件の事例報告があった。

4.WGでは「相談」「社会貢献」「QFD-Advanced」「基本機能」の4班に分かれ、各自のテーマに関する議論や品質工学に関する質疑が活発に行われた。

    北陽電機(株) 嶋﨑 庸介 記)

2018年6月2日(土), 第289回関西品質工学研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。 出席者31名。 1)三菱日立パワーシステムズ/伊藤より「デバイス・機器の性能評価に関する相談」と題し, 検査工程で使用する機器の機能性評価方法について相談があり, 評価方法や制御因子の考え方について議論がなされた。2)オムロン/真崎より「オムロンヘルスケアの最新の取組み」と題し, これまでの電子回路のフィルター評価方法を振り返り、現状の課題についての考察がなされた。3)和歌山大学/藤田より「決定木の基礎と応用、活用法の紹介とタグチメソッド応用方法の紹介」と題し, MTシステムおよび各種機械学習の方法論でいくつかのデータ群を実際に評価した場合の判別精度について考察がなされ、対象により使い分けする必要がある、などの議論がなされた。4)和歌山大学/大田より, 「ディープラーニングの基礎と応用、活用法の紹介とタグチメソッド応用方法の紹介」と題し, ディープラーニングで使用するハイパーパラメータを直交実験で最適化し、正答率を大きく高めることができた事例の紹介があった。5)WGでは「相談」「社会貢献」「研究資産整理」「特別」の4Grに分かれ, 各自のテーマに関する議論や品質工学に関する質疑が活発に行われた。 マツダ(株) 武重伸秀 記)

2018年7月6日(金)「関西品質工学研究会25周年記念講演会」と7日(土)に第290回定例研究会を開催した。「25周年記念講演会」は7月6日に、トランスシティーカンファレンス大阪にて、記録的な荒天にもかかわらず、一般参加16名を含む63名の参加があった。

日本規格協会関西支部事務局長/神原義雄の挨拶の後、歴代会長4名(原和彦、芝野広志、太田勝之、鐡見太郎)による25年間の振り返りやこれからの抱負等についてのリレー講演があった。

その後、RQES会長/谷本勲による「品質工学に課せられた責任~品質工学の新たな道~」、ASI社長/田口伸による「我々はどこから来たのか、そしてどこへ向かっていくのか?」と題しての特別講演があった。

終了後、懇親会を開催した。定例研究会は7月7日に大阪ガーデンパレスホテルにて、ゲストの田口伸、谷本勲、IHI/高松喜久雄を含め27名の参加で開催した。

IHI/高松より招待事例「IHIにおける品質工学の活用と目指す姿」と題してIHI社での品質工学の取り組みと2つの事例についての発表があり、様々な議論を行った。WGでは「品質工学会との相談会」「相談」「社会貢献+資産整理」の3つのグループで意見交換と議論を行った。  ブラザー工業(株) 加藤 重己 (記)

○2018年8月3日(金)第291回合同研究会(京都QE、滋賀QE、中部QE、関西QE)を京都府中小企業技術センターの会議室にて開催した。出席者54名(内、関西27名)。

1.ローム/山中貴光より「ロームの品質工学普及活動と最新事例」と題して、ロームで実施している品質工学の普及活動及び取り組み事例の紹介が報告された。

2.ダイキン工業/菅原正人より「室外機ファンモータ台形状最適化」と題して、品質工学を活用して室外機のファンモータの回転振動を抑えた事例の紹介があった。

3.ハーモニック・ドライブ・システムズ/城越教夫より「減速機の機能性評価過渡応答評価の試み」と題して、減速機の過渡応答から機能性評価を使った研究内容の紹介があった。

4.北陽電機/嶋﨑庸介より「直交表を利用したFPGA設計の評価  デジタル回路でのデバッグ事例」と題して、デジタル回路のデバッグに直交表を活用した事例の発表があった。

5.WG活動 8つのグループに分かれ、品質工学について活発に討議がされた。

                             リコーテクノロジーズ 川西 将範(記)

○2018年9月1日(土)に第292回研究会を日刊工業新聞社にて開催した。(出席者は会員, 一般を合わせて25名)

1. 三菱電機/平野雅康, 鐡見太郎より「技術者の働き方改革」と題して, 三菱電機での品質工学関係の技術者教育と支援の取り組みを通じて最近感じていることの発表があり, この課題認識を研究会メンバーの自らが考えるきっかけとして「研究会のありたい姿, あるべき姿」について4グループで討議を実施した。

2.リコー/渡辺誠より「国際学会4th International Conference on Robust Quality Engineering(2018)発表の報告」があった。総数8件で, 日本から4件, リコーから3件とのことであった。マレーシアからMT関係でユニークな発表があった。

3.KYB/木谷暢秀より「オープンソース流体解析ソフトウエアの選定」と題してソフトウエア選定における機能性評価の検討内容の発表があり議論を行なった。

4.ワーキンググループ(WG)で, 2つの「相談WG」と「社会貢献+資産整理WG」で意見交換と議論を行った。「社会貢献+資産整理WG」では, 関西品質工学研究会の貴重な資産である原先生HPの掲示版内容を有効活用する方法について議論した。                パナソニック(株) 山口 新吾 (記)

○2018年10月9日(火),関西,京都,滋賀,中部,広島の5研究会合同で「品質工学シンポジウム2018inきょうと」を開催した。(参加者は一般を含め80名)
1.「ヘミング曲げ金型における成形技術の向上」マツダ/長澄徹侍:VPDと実物評価を組み合わせて成型精度を向上させた。
2.「鋼材の溶接条件最適化」マツダ/徳留宏俊:テストピースを使用しプラスチック金型の補修の最適化を実現した。
3.「魅力品質を実現する組織文化と品質工学」リコー/細川哲夫:過去の経験から魅力品質を実現する方法が提案された。
4.「要因効果図から考察した制御因子の特性とシステム」北陽電機/嶋崎庸介:誤差因子と制御因子間の交互作用,制御因子間の交互作用についての研究報告があった。
5.「パラメータ設計による半導体プラズマエッチングプロセス用EPD(加工終点検出)システムの開発」ローム/山中貴光:パラメータ設計によりシステムの新考案とその算出条件を最適化した。
6.「室外機ファンモータ台形状最適化」ダイキン工業/菅原正人:CAEを活用しての最適化の試みが報告された。
7「減速機の機能性評価過渡応答評価の試み」ハーモニック・ドライブ・システムズ/城越教夫:エネルギー伝達機能を過渡応答データを用いた評価にトライした.終始活発な議論が行われ,関西品質工学研究会顧問/原和彦の講評にて締め括った。        村田機械(株) 河島清孝 (記)

○2018年11月2日(金),第294回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。(出席者:27名)。

1. ノーリツ/吉田昌より「社内導入の進め方と取り組み事例紹介 火炎検知性能の最適化」というテーマで発表があった。

2. 加藤重己(ブラザー工業)より「クラスター分析とCS-T法の連携」と題した,日本設計工学会に投稿されている論文「非連続かつ多水準の誤差因子に対する制御設計方法の提案」の紹介があり,CS-T法の有効性や取り扱い方について議論が行われた。

3.その他1件のテーマ発表があった。

4. 研究会会長/鐡見太郎より,研究会で制作した「基本機能ハンドブック」についての在庫の有効活用法及び出版についての相談があった。

5.「相談WG①」「相談WG②」「研究資産整理WG」「社会貢献WG」の4つのWGにて各自のテーマに関する議論や品質工学に関する質疑応答が活発に行われた。      北陽電機(株) 嶋﨑庸介 記)

 ○2018年12月1日(土),第295回研究会を日刊工業新聞社の大阪支社にて開催した。(出席者:27名)

1. 森田茂樹(三菱電機)より「目的と機能の考察 ~全体最適と部分最適」というテーマで発表があり,商品開発の各段階での評価の考え方について議論がなされた。

2. 鶴田明三(ジェダイト)より「品質工学の適用が上手く行く/行かないを分ける7つのターニングポイント」と題し,品質工学をうまく適用する考え方について議論がなされた。

3. 山戸田武史(IDAJ)より「AI時代の品質工学に必要なことを考える」と題した講演が行われ,今後品質工学を進化させる上でAIが有用である,などの意見が出されるなど活発な議論がなされた。

4. 本年度の「社会貢献WG」および「研究機関整理WG」活動報告および来年度の活動内容について報告があった。その後「相談WG①」「相談WG②」「研究資産整理WG」「社会貢献WG」の4つのWGにて各自のテーマに関する議論や品質工学に関する質疑応答が活発に行われた。

マツダ(株) 武重 伸秀 記)

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