品質工学とは

モグラたたきからの脱却

問題が発生してから解決を行うことを「モグラたたき」とか「火消し」と呼ばれ、これに技術者は時間をとられ、本来の開発研究や生産に没頭できないことが少なくないと思います。

問題が社内で見つからず、お客様で発生した場合は多くの損害と対処時間が双方に発生し、しかも解決に時間の猶予はありません。

そのため、次期製品への検証時間が不足するという悪循環に陥りがちです。

 

未然防止の手法としていくつかの方法があります。

FMEAなどの手法は、過去のトラブルや失敗からの再発防止であり一定の効果はありますが、未知の問題に対する対策としては不十分です。

寿命試験は、ある想定したお客様の一つの使用条件での繰り返しであり、さまざまなお客様のさまざまな使い方をテストしているものではありません。ですから耐久試験で1万回もった物が低温での1回のテストで壊れることが起こるのです。

問題が発生した時の技術者の言い訳はいつも「想定外」です。

機能の安定性の評価

ではどうすれば良いのか?

重要なのはノイズに対する安定性の評価です。

過酷な1条件でのテストではなく、ノイズと呼ぶ使用条件を変えた(例えば低温時と高温時)テストを行い、その2条件での性能(機能)の変化を調べることです。

使用温度をノイズにとることが多いのは、温度により寸法(熱膨張)や物性(硬度変化)などの影響を簡単に入れることができるからです。

 

どんなに性能が良くても、その2条件での変化が大きいと、寸法の変化や物性の変化(つまり摩耗や劣化)に弱いということがわかり、想定外の条件に対して心配だとわかります。

さらに、直交表を用いたテストで、制御因子の水準の変化は設定したノイズ以上の変化が加わり、想定外の条件にもロバストな条件を選ぼうとする方法です。

 

想定外の使用条件に対する対策には、特定の条件に対する対策や原因追究は意味がないのです。

不具合を測らず機能を評価せよ

耐久回数や破壊強度、ガタなどの不具合を測るのは効率が悪い。

本来の機能の良さを評価すべき。ガタやきしみなどの不具合が出ても機能を失わないのが良い製品である。

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