パラメータ実験終了後、SN比と感度の要因効果図から現行条件と最適条件での改善度(利得)の推定を行う。推定での改善が得られ、その最適条件を採用する場合は、現行条件とその最適条件で実際に確認実験を行う。それが確認実験。
パラメータ実験内にその条件が含まれていれば、その結果を採用することもあるが、場が変わっても結果が再現することを検証したほうが良い。
再現性:
推定による利得と確認実験の利得が一致することが望ましい。
5db改善の推定に対し、確認実験で2dbの利得しかなければその差を検証する
5db改善の推定に対し、確認実験で10db改善した場合もその差を検証する
再現性が低い理由:確認実験の目的は、1,2、3の問題確認
1.特性値の選択(加法性) 特性値や評価を変えてみる
2.ノイズが不十分、大きなノイズの見落とし
3.計測の精度不足 (実際には改善しているので確認実験をN増し)
4.大きな交互作用(最適水準は固定するので問題にならないし、改善には必要)
加法性の高い特性値を見つけることは今後の技術開発効率に大変重要である。
制御因子間の交互作用が無ければ改善できない
安定性を改善するには制御因子とノイズ因子との間に交互作用がなければ改善できない
ここでノイズとは実は、温度や劣化による制御因子の水準の変化である。
つまり制御因子間の交互作用が無いと安定性は改善できない。
言い換えると、再現するような条件では大きな改善はできないということ。
再現しないような因子を選んだ方が良いので、交互作用のありそうな因子で実験するので、
組み合わせ実験が必要。