多水準の計画

直交表を用いたソフトウェアテストの計画は多く研究されているが、100水準などの多水準の因子が混ざるといきなり直交表は膨大なものとなり、非現実的なものとなりがちである。

列車の切符販売機「ロバスト設計のための機能性評価」第22,23章より

信号はお客様の操作で

乗車日:向こう1ヶ月間で31水準

特急券の種類:3水準

乗車券の下車駅:120水準

特急券の区間:18水準

窓際かどうか:2水準

禁煙席かどうか:2水準

同行人数:4水準

ディスプレイの表示:1水準

2人以上の時に席が離れてよいかの確認:2水準

 

信号の総組合せ数は、31×3×120×18×2×2×4×1×2=6,428,160

 

出力が正しいかどうかを 0,1で評価

切符: 正しいかどうか

つり銭:誤りの程度は関係ない

中間特性としてディスプレイの正・誤もよい

そこに示されているテスト方法は、

各信号因子に、2,3の代表水準を決め、直交表に割り付け

OKなら1因子実験を全因子について行う

 

乗車日:今日、15日後、31日後の3水準

乗車券の下車駅:近い駅、中間の駅、遠い駅の3水準

特急券の区間:近い駅、中間の駅、遠い駅の3水準

窓際かどうか:2水準

禁煙席かどうか:2水準

同行人数:1人、2人、4人の3水準

これらをL18直交表に割付るというものである

 

この条件に従いバグの有無の確認をテスト

組合せのバグについてはテストされたことになる

 

あとでテストしていない水準を全て追加テスト

L18でテストしなかった水準の1因子テスト

B以外の条件を固定して、Bの水準をテスト

31-3=28条件

C以外の条件を固定して、Cの水準をテスト

120-3=117条件

D以外の条件を固定して、Dの水準をテスト

18-3=15条件

H以外の条件を固定して、Hの水準をテスト

4-3=1条件

追加テストは 28+117+15+1=161 回

合計 161+18=179回

この結果、網羅率は

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