品質工学とは、高品質と高生産性を同時に実現するための具体的な技術的方法論として,田口玄一博士によって創始されたもので、タグチメソッドとも呼ばれ、技術開発や製品開発の効率化に絶大な威力を発揮し、各方面から注目されています。品質工学を学ぶには、多くの事例や経験者の意見を聞く機会が大切です。
関西品質工学研究会では、品質工学会名誉会員の原和彦先生を中心に、毎月様々な企業での事例を検討し、会員相互のレベルアップと品質工学の研究と適用の推進活動を展開しています。
品質工学は、設計段階だけでなく製造段階においても、また、ソフトウェアテスト、パターン認識、シミュレーション、官能検査などのさまざまな分野で活用されています。
本研究会では、多くの会員の方々と、より多彩な分野でテーマを議論していきたいと考えております。
入会は誰でもでき、無料見学も可能ですので問い合わせください。
会員の要望に応じたWG(ワーキンググループ)活動を毎月行っており、初心者にとっても、知識を深めたい方にも満足いただけると思います。
MT基本WG:MT活用のための基礎知識
機能性WG:機能性評価方法の研究
普及WG:各社での社内普及方法と教育教材の研究
ソフト&MT研究WG:ソフトウェアの評価方法とMT手法の研究
「技術者のための基本機能ハンドブック」(B5版/196p)
会員限定(非売品)です
2018年の研究会創立25周年記念として、本にしました。
多くの品質工学事例から、基本機能での評価の方法(ノイズ、信号、計算方法)をまとめています。
実務にも、品質工学の理解にも役立つと会員にも好評です。
残部僅かで新規入会者に先着順で、入会特典として進呈いたします。
「品質工学ってなんやねん?」
関西品質工学研究会 編
品質工学の難解な部分を初心者にもわかりやすく当研究会での実例を交えて、読みやすくまとめています<新書版>
関西品質工学研究会 編 ISBN:978-4-542-51131-6
2009-03-09発売 日本規格協会 \1,386
技術開発の効率化
技術向上には、アイデアをたくさん出すことが重要で、 100のアイデアからの最適な結果は、10のアイデアからのそれより必ず優れている。
出された多くのアイデアの良し悪しを早く評価することが、評価の効率化が開発力の差になる。 誤った評価で、悪いアイデアをいつまでも研究したり、良いアイデアを捨てることは大きな損失である。
市場トラブルの防止
製品を市場に出す前に、ノイズに対する機能の安定性を評価し、設計の最適化を行なう。
耐久試験はある想定した1条件での試験であり、さまざまな条件での耐久性を評価できない。時間もかかり、効率が悪い。
さまざまなパラメータ(制御因子)を用い、お客様の使用条件(ノイズ因子)によるバラツキをSN比を用いて評価し、最適化を行う。(ロバスト設計)
●許容差設計
ロバスト設計後、経済的に最も正しい部品公差巾を決定するために直交表と損失関数を用いた最適化。
多くの情報から目的に応じた一つの尺度を導き出す方法。将来の予測やパターン認識や異常検出に用いられる。
●デバッグ
設計したシステムが、さまざまなお客様の入力(信号)の水準とそれらの組み合わせにより発生するトラブル(バグ)を直交表を用いて合理的に発見する。
●損失関数
SN比の基礎となる考え方で、「品質とは、製品が出荷後、社会に与える損失」と定義されるように、品質を損失金額で表せる。
生産工程において、工程検査の間隔や方法、工具の交換時期、調整などを損失関数を用いて経済的に最適な工程設計を導き出す。